NPO法人 若駒ライフサポート

私たちは「どんなに障がいが重くても」生まれ育った街・地域で暮らせることを願って、
多くの皆様にご理解ご支援をいただきながら運動しています。

新着情報

前のページに戻る

ブログ『計画相談についての講演会続出』

投稿日:2014年5月23日(金)

 福祉サービスを利用するときに、「サービス利用計画書」を作成しなければサービス等を利用できなくなるきまりが来年4月から始まります。そのために、あと10ヶ月でこの計画書、いわゆるケアプランを作るように障害者(児)宅へ八王子市障害者福祉課から書類が届いています。

 この緊急事態に対して、様々な機関から「この計画相談って何?」かを話して欲しいと依頼が続いています。5月末に特別支援学校や八王子障害者連絡協議会で、保護者向けや作業所職員向けに講演会を行います。

 ところで、私たちは平成18年からこのサービス利用計画書は作成していました。重度重複障害者の方達の暮らしを支えています。この計画書づくりは一人暮らしを中心にしていたのですが、平成25年から対象者が拡大し、昨年から依頼件数は増えていました。それまでは、一般相談として私たちは福祉サービス等に繋げる支援をしていたのです。

 そして、このサービス利用計画書作成の依頼が今年から急激に増え始めました。それは、八王子市から直接、障害者宅へこのサービス利用計画書を作成するように書類が届いたからでした。この制度は国が作ったのですが、実は3年前から判っていたことでした。私はこれについて、国が障害者総合支援法を介護保険と統合するのではないかと推測してしまいます。ですから、この計画相談をすることが本当に障害者の為になるのか、介護保険の「お手盛り介護」と言われているようにケアマネジャーのためのケアプランになってしまう危険性を感じています。

 そんな状況の中で、上記の講演会で話すのですから、矛盾しますよね。

 実際には、サービス利用計画を作成して、モニタリングをすることで利用者との信頼関係を築き、感謝されることもあり、やりがいはあります。そして、何より様々な機関や人たちとのネットワークに繋がり、勉強になっています。また、サービスの少なさや使いたくてもサービスが利用できないなどジレンマも感じます。相談支援専門員と言う肩書きで何ができ、理想とする社会資源の創出が出来るのか、まだまだ始まったばかりの新しい職種です。

 講演会を聞いた方が、どのように思うのか心配ですが、今は、講演会の資料作りに励んでいる今日この頃です。講演会を聞いた方で感想がありましたら、是非メールをいただけると今後の参考、また励みになりますのでよろしくお願いいたします。

 

 

仮認定NPO法人若駒ライフサポート

理事長 大須賀裕子

ページトップ