NPO法人 若駒ライフサポート

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ブログ『病院から地域へ―多職種連携セミナーに参加して』

投稿日:2014年5月13日(火)

 

 4月27日、多摩小児総合医療センターの会場で「小児在宅医療セミナー-病院から地域へ多職種連携」が開催されました。多摩地区では初めての試みでした。医師、看護師、理学療法士、ヘルパー福祉関係者など様々な職種の100名以上が参加しました。

 

 ところで、話しは変わりますが、私は23年前に第二若駒の家を辞めて看護学校に入りました。その時に、医療と福祉を繋げる仕事がしたいと強く思っていました。そして、訪問看護ステーションで仕事をしたいと思って、病院やクリニックで看護師として働いて看護の実績を積んでいました。しかし、実際には、17年前に第二若駒の家に戻ってきました。看護師の資格をもっていたので、医療的ケアの必要な障害児者の方々への「看護師派遣事業」を立ち上げました。今でも、看護師の仲間と一緒に10年以上続けています。しかし、なかなか在宅の障害児者への支援が、医療保険制度と障害者総合支援法の違いから、一緒に支援することが難しい状況でした。

 

 今回のセミナーに参加して、医師や医療関係者から福祉の担い手に対して、専門用語は使わずに誰にでも判る言葉で話していきましょうと提案されました。そして、ワークショップでは、医療者も福祉関係者も一緒に在宅の医療ケアのある子どもと家族への支援について考えることが出来ました。現在、社会的長期入院が小児病棟でも多くなっている中、地域で医療ケアのある子どもや家族を支える仕組みやサービスが増えるように、この多職種の連携が欠かせないことを学んできました。

 

 八王子でも、1年前から「八王子在宅重症心身障害児者の会」が発足しました。6月7日土曜日に第3回目の学習会が開催されます。今回は2月に予定していた内容で、3人の子ども達の事例を通して地域支援とそれぞれの事業所、学校の関わりについて学びます。また、相談支援事業についても話します。

(詳しくはこちらのチラシを参照)

 

 生まれたときから医療ケアのある子どもや、途中から医療的ケアになった方などが地域で沢山生活しています。ご本人とご家族が望む生活と子どもとしての成長発達そして、社会的参加が出来るようなサポートをしていきたいと研修を通して考えました。

 

仮認定NPO法人若駒ライフサポート

理事長 大須賀裕子

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