NPO法人 若駒ライフサポート

私たちは「どんなに障がいが重くても」生まれ育った街・地域で暮らせることを願って、
多くの皆様にご理解ご支援をいただきながら運動しています。

新着情報

前のページに戻る

ブログ『2つの団体のこと』

投稿日:2016年4月19日(火)

新年度を迎えました。今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

さて、今回はある2つの団体のことについてお話ししたいと思います。

 

今から45年前、「八王子にも肢体不自由児の通える養護学校(現在の特別支援学校)を作ろう」と親御さん達が立ち上がり、発足したのが「八王子肢体不自由児者父母の会」でした。その会の活動の成果もあり、昭和54年、八王子市石川町に八王子東養護学校(現在の東特別支援学校)が設立されました。

その後昭和56年には、父母の会の会長さんが所長になって、重度重複障がい児者の日中活動の場として第二若駒の家の運営を始めました。

 

そんな親御さん達の思いから立ち上がった「八王子肢体不自由児者父母の会」は、今年の3月をもって解散することになりました。その経緯は突然で、会長さんが東京を離れることになったことがきっかけだったようです。また、会員も高齢になり、活動を継続していくことが難しくなっていたことも理由だそうです。

 

「八王子肢体不自由児者父母の会」がなければ、私たちは現在の法人までなることはなかったかも知れません。そういった意味でも、親御さん達が力を合わせて、学校作りや卒業後の場所づくりへ動いてくれたことを忘れてはいけないと思います。

一つの歴史が終わることは大変悲しいことですが、これからは親御さん達が力を合わせて一つのことに取り組む事が難しい時代になってきていることを改めて痛感しています。

 

さらに、「ぽらろーな後援会」は2000年より親の会から引き継いで後援会になって頂き、今年の3月でバザーを辞めることになりました。3年前に後援会員は法人の中の賛助会員へ引き継いでいただきましたので、後援会としてはバザーを続けてもらっていました。しかし、事務局の方々の年齢を鑑み、バザーを辞める決断をされました。後援会の皆さまには、今までボランティアとして活動していただきましたことを心より感謝いたします。そして、その方達を支えて下さった親御さんである今岡さんと高津さんには、ここまで続けていただいたご尽力に敬意を表したいと思います。ありがとうございました。これからは、渡辺後援会長さん始め事務局の方々は緩やかな繋がりを大事にして年1回位は集まりをされると話されていました。

 

制度が整ってきたことは大変良いことではありますが、一方では2つの団体のように志しを持って集まった団体は少なくなってきています。継続することは力になりますが、継承することは大変難しいことです。だからこそ、法人格を取得して社会的に認知されていくようになっていくことが求められてきたのです。若駒ライフサポートは、2つの団体の歴史を忘れずにこれからも続けていきたいと思います。

今年度も笑顔で楽しい活動や地域生活ができるように願っています。

 

 

仮認定NPO法人若駒ライフサポート

理事長  大須賀 裕子

 

ページトップ