先日ある親御さんからお手紙を頂きました。その内容は、先日の勉強会「障がいのある子が親亡きあとお金で困らないために」に参加して知らないことだらけだったことや、親亡きあとは遠い将来ではなく近い将来になっているのだと実感した、というものでした。
さらに、私と出会ったのが当時の養護学校卒業式の時で、あれから数十年経っても今まで途切れることなく繋がって、現在の生活があるということに感謝されていました。そして、「施設は良いと言っていますが、施設にいる娘は想像できません。一日でも長く一緒にいたいと思います。」最後には、「一緒に連れて行ければ一番いいなと思いますが・・・」と綴られていました。
このような想いをもった親御さんは多いと思います。切なくなりますが、どんなに良い施設でも家に変わるものではありません。どんなに良い介助者でも親に変わるものではありません。だからこそ、親御さんは一日でも長く、障がいのある子どもよりも生きていきたいと思っています。
親御さんの想いにどのようにつきあっていけるのかを考えました。親亡きあとの勉強会を今年は2回開催して、その時の講師の方からは、お子さんの状況を記録するとか、誰かと繋がっていくことや相談できる人を作っていくことなどを挙げられて、今できることをしていきましょう、と話されていました。私も相談員として、このような親子さん達と一緒に、これからもつきあい寄り添いながら、どのような将来が待っているか判りませんが、障がいのある人が最善の生き方を選択できるように微力ながらお手伝いしていきたいと思いました。
今年も残り少なくなりました。今年はスペースらせりの家を法人として買うことが出来たことを大変良かったと思います。そして、今年もメンバーや利用者さんの笑顔を見ることができたことに感謝いたします。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
仮認定NPO法人若駒ライフサポート
理事長 大須賀 裕子