私たちは、「どんなに障がいが重くても地域で楽しく暮らそう」という法人の理念を掲げて地域支援をしています。
障がい者の方々が家族と暮らせなくなって遠くの施設に入ることなく、家族とともに地域で暮らし、毎日通うところがあって、いろいろな人と出会って、楽しく生きていくことを支援することが私たちの仕事だと思っています。
しかし最近、親御さんは年をとっていき、障がい者の方は年々障がいが重度化、医療ケアが必要となって、毎日の介護が大変になってきていることを目の当たりにしています。
そうした時に、障がい者の方々が地域で長く暮らしていくためには、親を支えなければいけないと痛感しました。
夜間、呼吸器をつける方や、2時間毎の体位交換を必要とされる方の親御さんの睡眠時間は2~3時間になってしまいます。
片親の場合はもっと深刻です。
重度障がい者の方が利用できるショートステイが少ないことや、医療ケアの方や重度重複障がい者の方に対応できる事業所も少ないです。
介護は孤独になりがちです。
親を孤立させずにご本人を含めて地域で支えていることを伝え、微力ながらも寄り添っていける支援を続けたいと思う次第です。
今年の猛暑はまだまだ続きますが、障がい児者の方を抱えて介護されているご家族のご健康を祈っています。
NPO法人若駒ライフサポート
大須賀裕子