NPO法人 若駒ライフサポート

私たちは「どんなに障がいが重くても」生まれ育った街・地域で暮らせることを願って、
多くの皆様にご理解ご支援をいただきながら運動しています。

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ブログ『スペースらせりのご寄付を頂いて』

投稿日:2015年7月21日(火)

 前回のブログで、スペースらせりの家購入資金の寄付を呼びかけたところ、らせりを利用している方々を始め、賛助会員の皆さまなどから沢山のご寄付を頂きました。短い期間でしたが7月末にはスペースらせりを購入する寄付金を達成できそうです。こんなに沢山方々に、スペースらせりの存続を応援していただいている事に、心より感謝申し上げます。

 スペースらせりを利用した人の中には地域で自立生活を始めた人もいますが、親と一緒に暮らしている人も沢山います。スペースらせりは、障がいのある方の楽しみや宿泊体験のために利用されたり、親の負担を少しでも軽減するための預かりの場となっているのも事実です。障がい者が地域で暮らし続けていくためには、親の負担なしでは出来ません。特に重度重複障がい者の場合は、本人の努力だけでは地域生活をすることは困難です。ですから私たちは、障がい者とその家族の両方の支援をすることが障がい者支援には欠かせないと思っています。

  スペースらせりを存続していける見通しがついたので、これからも障がい者の自立支援と家族の支援をしていき、地域で仲間と共に長く暮らしていけるようにスペースらせりを利用してもらいたいと思います。

 今回、スペースらせりの家を購入するので家賃の負担はなくなりましたが、財政的には赤字の半分位が解消できた状況で、運営は厳しい状態が続いています。マンツーマンでの対応、又は、複数の介助者が一人の利用者を介助しているので、どうしても人件費はかかっていることも知ってもらいたいと思います。例えば、月1回利用する場合は、初めて支援に入る介助者は、時間をかけて慣れた介助者と一緒に支援に入り細かい介助を覚えます。ですから、マンツーマンの体制になるまで介助者を養成していますのでその分の人件費もかかります。

 障がい者が地域で暮らしていく場合はやはり介助者を養成し、育てていくことにつきるように思います。特に意思疎通が困難な方ほど、介助者を育てるのに時間がかかります。スペースらせりは長年そのことを大事にしながら運営をしてきました。どうぞ、こらからも財政面での御支援を継続していただけるようにお願い申し上げます。

 これからは、移動支援や居宅介護を利用しながらそれぞれの利用者が介助者を育ててもらうことが良いと思います。宿泊体験に繋げていくためにも、日頃からの介助をヘルパーさんにお願いできることが大切になってきます。

 最後に、今までにいただいてきた沢山のご支援に合わせて、この度のご寄付のお蔭で、スペースらせりの家を購入できることを、ブログを通して心より感謝申し上げます。また、10月発行予定の「ぽらろーな機関誌」にはスペースらせりの家の取得について報告したいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

仮認定NPO法人若駒ライフサポート

理事長  大須賀 裕子

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