10月26日に「障がいのある人もない人もともに安心して暮らせる八王子づくり条例」の制定1年にあたり、記念イベントがありました。
一般市民の代表として、八王子市のご当地アイドルである「8プリンセス」の5人のアイドルたちと「差別」について考えました。
当日は、アイドルのファンの男性群も来場されて、アイドルの影響のすごさを感じました。
8プリンセスの一人が、車いすに乗った経験があり、その時の出来事を話していました。
また、差別とは何か?と質問されると、「みんなに笑顔がなくなること」と話していました。
それぞれが話した言葉は、理屈ではなく素朴な感想でしたが、その言葉が発信されて、人から人へと繋がって、多くの人たちへと影響するように感じました。
たかがアイドル、されどアイドルですね。
話は変わり、10月31日の朝日新聞の夕刊に、マクドナルド京王八王子店に
「ホームレスお断り」という貼り紙が貼られていることについて「これは差別ではないか」という記事が載っていました。
条例がある八王子市で、身近なお店にこのような貼り紙が1年以上も貼ってあり、誰もが違和感を感じることもなく、そのままになっていたようです。
この件はネット上でも話題になり、お店に苦情も寄せられたため、10月27日に貼り紙は撤去されたようです。
差別は、ハード面ではバリアフリーやそれぞれの障がいに必要な配慮をすることで少しずつ改善しつつあるように思います。
しかし、心の差別は、無関心な気持ちや他人を思いやる気持ちがなくなるなど、いつでも誰の心にも潜んでいます。
その結果、アイドルたちが言うように笑顔がなくなる地域社会になっていくことでしょう。
これからも、「心のバリアフリー」を求めて、障がい者とともに、楽しい活動をして地域でともに生きていきたいと思います。
NPO法人若駒ライフサポート
理事長 大須賀 裕子